短時間微小重力場でのセラミックス微粒子合成(そのII)

問合わせ ひとつ戻る DB入口へ トップページへ

奥谷猛
1992年5月 北海道通産情報 47(5),48-49

 前回では,微小重力環境の特色について説明し,微小重力環境下では,無対流,比重の異なる物質を均一に混合,安定分散できるなどの地上では得られない状態が得られることを述べた。 我々の研究グループでは,10-4g,10秒の微小重力場が得られるJAMIC地下落下シャフトを用いて,テトラメチルシラン(Si(CH34,沸点25〜26℃)を800℃以上で気相熱分解することにより,SiC超微粒子を3×10-4gの微小重力環境下で合成し,微小重力場と重力場の差異を明らかにし,微小重力場で材料を合成することの有効性について触れたい。