雪氷計測センサーの開発(特にスノープレッシャーピローの応用について)
佐山惣吾/ 西川泰則
1992年6月 平成4年度北海道開発工業試験所研究成果発表会要旨集 p11-13
当所では、塩化ビニールターポリン製のソフトタイプのスノープレッシャーピロー式積雪重量計を開発した。
これはビニールシートを2枚貼合わせ、約2cmの厚さに不凍液を充填し、ピローから細いチューブで圧力センサーに導くものである。
ピローを野外に設置し、その上に積もった雪を相当水量とし、mmH2O/cm2の圧力単位で測定できるものである。
従来のスノープレッシャーピローはメタルウェファーと呼ばれる金属製薄板で作られていたが、その大きさは1.8m×0.9mと大きなものであった。
そこで当所では、ビニール製で試み、50×50cmの小型のもので積雪相当水量0.1mmH2Oの高感度を有するものに改良した。
本報告は、この小型スノープレッシャーピローを積雪センサーとして用い、ロードヒーティングの制御における実用性について検討したものである。