高機能性無機繊維と非晶質財材の開発と利用に関する研究
-複合材料の製造とその物性-酸炭化系繊維の複合材への用途開発-

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鈴木良和/ 下川勝義/ 鵜沼英郎/ 植田芳信/ 河端淳一
1992年3月 北海道工業開発試験所報告 55,42-49

 材科開発研究では,科学技術の進歩に伴い材料に対して過酷な条件に耐え得る性能が求められ,monolithic材料から複合材料へと対象が移行しているのが現状である。 このことは,金属系及び無機系のセラミックス材料においても同様で,複合材料の著しい高性能化とともに新しい機能や性能を付加することが試みられている。
 本研究では,前章で述べたように本研究の中で製造法を確立したセラミックス繊維の用途開発を目指し,マトリックスに前章で開発したゾルゲル法によるシリカガラス並びに市販の金属アルミニウムを用いて複合化を試み,その製造法の検討と得られた複合材の物性を評価し,貴重な知見が得られたのでここに報告する。