高機能性無機繊維と非晶質財材の開発と利用に関する研究
-酸窒化系ガラスの製造とその物性-メチル基を含むシリカゲルのアンモノリシス-

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鵜沼英郎/ 鈴木良和/ 山本光義/ 作花済夫
1992年3月 北海道工業開発試験所報告 55,32-37

 シリカゲルにメチル基を導入することによって,ケイ酸エステルの重合反応を制御することも可能になる。 たとえば繊維の紡糸に適当な直鎖状ポリマーが容易に得られるようになり,シリカをベースとした薄膜の成形性も良好になる。 これらのことは,シリカゲルにメチル基を導入してそれをアンモノリシスすることによって種々の形状のオキシナイトライドガラスや結晶化ガラスが得られる可能性を示すものである。
 本研究では,メチル基を含む三種類のシリカゲルを異なった出発原料から調製し,それらをアンモノリシスした。 アンモノリシス後のシリカゲルの窒素含有量,比表面積,細孔径分布を測定し,熱重量分析とFT-IR光音響分光法によって窒素導入の過程を調べた。