C・Fパルプを原料とする活性炭の製造
石橋一二/ 野田良男/ 渋谷梅吉
1992年7月 北海道工業開発試験所技術資料 14,24-24
工場廃棄物の有効利用の1つとして,釧路工場C・Fパルプ(クラリファイヤースラッジ)について流動層による乾留物を賦活用炭材として,小型回分式流動層を用い水蒸気賦活を行った。
試料はスラッジ(水分78〜80%)をニーダーで混和後,球形整粒機で造粒し,回分式流動層乾燥機で水分14〜15%に乾燥したものを用いた。
賦活装置は石英反応管を用い,反応管は直径40mmφ,中心部に分散板を設置し,温度の制御は外熱式で行った。
尚試験用炭化物を用いた賦活試験効果は,炭化物の製造温度が低い方が良好であった。
賦活温度および時間は850℃で20〜30minが最適であった。
賦活生成物を酸処理することにより内部表面積およびMB吸着量は増大した。
結果は市販品と同等以上の活性炭を得ることができた。