パルプ廃棄物の利用法

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石橋一二/ 野田良男/ 細田英雄/ 三井茂夫/ 紺谷雅文
1992年7月 北海道工業開発試験所技術資料 14,18-18

 パルプ工場の沈澱粕,バークを原料とし,流動層による炭化,賦活法の活性炭製造試験を行い工場廃棄物の利用の資料を得ることを検討した。 バークからはよい活性炭が得られたが沈澱粕からのものは劣っていた。 炭化物を用いて賦活試験を行い得られた賦活生成物の吸着特性を調べた。 従来の試験方法のメチレンブルー吸着試験,内部表面積等について,沈澱粕・バークを原料とした賦活生成物の吸着特性を調べた。
 流動化法によって製造した活性炭を用いABSの吸着除去試験を行った結果,バークのものは市販品と同等またはそれ以上の品質であったが,沈澱粕からのものは市販品と同等またはそれ以下であった。 鍍金工場で使用されるクロム(Cr+6)の吸着除去試験を行ったが,結果はピッツバーグCALが若干効果があったが,バーク,沈澱粕についてはクロムに対し30倍量の活性炭を添加しても効果がみられなかった。