養豚センター排泄物の処理に関する研究
石橋一二/ 野田良男/ 三井茂夫/ 佐々木信子/ 矢本有季朗
1992年7月 北海道工業開発試験所技術資料 14,17-17
流動化法による活住炭の製造法とこれを養豚の排泄物に対する処理について行った。
実験に使用した原料は,茨城県玉川農協養豚センターの排泄物をロータリードライヤーで水分を9.5%程度に乾燥し2mm以下のものを使用した。
炭化装置で得られた炭化物を用いて水蒸気賦活試験を行った。
賦活生成物は収率と賦活時間の関係は豚ふん原料のみについて示したが800℃で50min,840℃では40min,900℃では20min程度であった。
MB吸着量は800℃で≒148mg/g,850℃で160mg/g,900℃で180mg/gであった。
また内部表面積と賦活時間の関係は賦活温度850,900℃では900m2/gの値を示した。
その他カラム試験など種々の実験結果より豚排泄物の炭化物は他の木質系とほぼ同様に取扱い,活性炭原料として十分価値のあるものであることを示した。