プラスチック廃棄物の利用法に関する研究,ポリ塩化ビニル(PVC)廃棄物より活性炭の製造

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石橋一二/ 野田良男/ 三井茂夫/ 高倉一郎
1992年7月 北海道工業開発試験所技術資料 14,16-16

 塩化ビニルパイプ廃棄物を原料とする流動化法による活性炭の製造に関する実験を行った。 流動化法による塩化ビニルパイプ廃棄物の製造試験は例がなく,装置に付着を防止と流動層の伝熱効果等を考慮し流動媒体に豊浦砂を使用した。 生成物の吸着性能は市販粉末活性炭に比較して,メチレンブルー吸着量280mg/g,内部表面積1,000m2/g,全細孔容積0.6ml/gと極めて良好な吸着性能を有する活性炭を得た。 また,そのときの収率は,石炭系および木質系の流動化法による結果と比べ30%以上と同等の結果であった。 また参考的に行った重金属の吸着では水銀(Hg)が市販粉末活性炭と同等であり,特にカドミウム(Cd)については4倍以上の吸着性能が得られた。