ヘムロックを原料とする活性炭の製造法
石橋一二/ 野田良男/ 三井茂夫/ 薄葉芳郎
1992年7月 北海道工業開発試験所技術資料 14,15-15
米国製ヘムロック鋸屑を流動炉および平炉によって炭化物を製造した。
製造した炭化物を用いて小型回分式流動賦活装置で賦活試験を行った結果,収率〜賦活時間の関係では,賦活温度の高いほど,その反応速度は大きい。
また流動炭化は平炉炭化物に比べ,反応速度は大きい傾向を示した。
賦活生成物は従来の市販品に比べMB吸着量,内部表面積は約2倍に近い値を示した。
これらの異常に高い数値についての原因は目下原料を含めた検討を行っている。
これらの結果からヘムロック鋸屑を出発原料とする流動化法による活性炭製造法の工業化への一部の基礎資料になると考える。