含油スラッジ廃棄物の流動層による無公害燃焼処理技術

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細田英雄/ 出口明/ 武内洋/ 三浦正勝/ 鈴木智/ 平間利昌
1992年7月 北海道工業開発試験所技術資料 14,7-8

 含油スラッジ廃棄物の無公害処理のためのプロセス・システムの開発に関する実験を流動層燃焼装置で行った。 含油スラッジ廃棄物は,水分と残渣分が多くてカロリーが低い,その上に硫黄ならびにタンカーなどの海水洗浄に起因すると考えられる塩素を高濃度に含んでいる。 したがってプロセスの開発にあたっては,安定な連続燃焼操作が可能であること,ならびにSO2,HCl発生量の低減をはかることなどを重視した。
 流動化粒子には硅砂,石灰石,サンゴ礁石灰石(Coral Reef Rock:CRR)の3種を用いた。 硅砂は安定燃焼操作を探索し,無対策時のSO2とHClの発生量を確認する実験に用いた。 焼却炉は,一辺が0.3mの正方形断面で分散器から排気口までの高さは3.25mである。 スラッジ供給機には2軸スクリュー式,ならびに鉄錆や小石などの残渣類を炉低部から連続的に抜き出すのには,パイプスリット型の空気分散器を使用した。