先端産業廃棄物の処理に関する研究

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出口明
1991年9月 北海道通産情報 46(9),48-49

 コンピューターの使用可能年数あるいは寿命といったものがどのくらいであるかは自動車や家電製品と違って推定することは困難です。 使用中のものであってもバージョンアップのため新機種に買換え,廃棄される場合が多いからです。 特に最近の10年間ではコンピューター業界の技術革新は目ざましく,小型化しながらも,より多くの機能を有してきています。 そのため,使用可能のものであっても陳腐化したコンピューターとして廃棄される可能性の方が高くなっています。 こうした傾向をみるとコンピューターの実績台数の経年変化は,何年か後の廃棄コンピューターの量を示しているとも考えられます。 これはパソコンについての一例ですがそのほか,大型コンピューター,ワープロ類,電子交換機,ファクシミリなどの通信機器および電子機器や計測制御機器等を含めると先端産業廃棄物は多種多様であり,膨大な発生量となることが予想されます。 現在,これらの廃棄物からは単に金,銀,銅の有価金属の回収が行われているにすぎません。