小さな新素材-超微粒子
大山恭史/ 千葉繁生
1991年7月 北海道通産情報 46(7),50-51
「超微粒子」は,あまり耳慣れない言葉です。
厳密な定義は無いのですが,超微粒子とは,その粒子径が0.01〜1μm(マイクロ・メーターまたはミクロン。
1mmの1/1000)であるような,とても小さな粒子の呼称です。
数字を見ても大きさのイメージが湧きにくいかも知れません。
タバコの煙は超微粒子の一種といえそうです。
煙のように,わずかな風にもゆらゆらと漂ってしまうはかない粉。
超微粒子のイメージはそんなところでしようか。
このように一見取るに足らない超微粒子ですが,実はここ10年くらいの間に,工業材料の分野で非常に注目されるようになりました。
昨年,あるメーカーの洗剤のCMにも「超微粒子」という言葉が登場し,一般の人々にも浸透しつつあります。