高温振動流動層によるセラミックスの製造

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植田芳信
1991年5月 北海道通産情報 46(5),43-44

 もみがらを約400〜700で流動層で乾留しますと,カーボン(C)と非結晶シリカ(SiO2)の混合物であるもみがら炭化物(チャー)が得られます。 もみがらは微細なシリカ成分が分散したセルローズ質であるため,炭化物もそれらの均一な混合物です。 また,炭化物中には約5wt%程度の不純物を含んでおり,これらは焼結する時の助剤として利用することができます。
 炭化物を約1,500℃のAr気流中で熱処理するとSiCが,N2気流中で熱処理するとSi3N4の微粉体が得られます。 この熱処理には,これまで電気炉が用いられてきましたが,エネルギーロスが大きいため,筆者らは高温振動流動層と云う省エネルギー的製造法を開発しました。