北開試におけるニューガラス研究
鵜沼英郎/ 外岡和彦
1991年1月 北海道通産情報 46(1),48-49
私達が日常よく目にするガラス製品として窓ガラス,コップ,レンズ等がある。
ガラスは窯業製品(セラミックス)のひとつであるが,狭義のセラミックス(ガラス以外の陶磁器の類)と比べて(1)性質が等方的である,(2)粒界がなく光を通す,(3)様々な形状を与え易い,(4)組成を広範囲に変えられる,という本質的な特徴を持っている。
このためガラスという素材に対して,通信,医療,電子工学,原子力工学等の分野からのニーズが高まってきた。
これらのニーズに応えられる機能を持ったガラスは,ニューガラスと呼ばれている。
当所では数年前からニューガラス研究を手がけており,本稿ではその実例を紹介する。