深海のなぞ

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堀田宏
1991年3月 平成3年度北海道開発工業試験所研究成果発表会要旨集 p48-48

 近年、我々が大気中に、多量に放出し続けてきている二酸化炭素による地球の温暖化が懸念されている。 ただし、その二酸化炭素の行方は、かなり海に吸収されていると推定されているがどの様な状態で、どれ位の時間、海という空間に滞留し得るのかという詳しい事は不明である。
 地球環境の悪化が話題になるにつれて、宇宙空間から見た地球の姿が目に入る機会が多くなった。 それは、白いレースでくるまれた青く美しく輝く天体であり、正に「水球」と呼ぶべきものである。 その地球が青く見えるのは勿論、海のせいであることは良く知られているが、その深さは?というと余り良く知られているとは言い難い。 それは、平均で約3,800mもあり、最も深い所は、約11,000mである。