IV族ハロゲン化物による多環芳香族類の炭素化-高温熱処理物の潤滑性-
高橋富樹/ 広沢邦男/ 森田幹雄
1991年3月 平成3年度北海道開発工業試験所研究成果発表会要旨集 p7-8
IV族ハロゲン化物を促進剤に用いた液相炭素化によって、IV族元素を分散させた炭素複合材の合成できることをこれまでに報告した。
一般に、グラファイト化の進んだ炭化物はグラファイトと類似の潤滑性が、また、複合材化によっても潤滑性の向上が期待される。
本報告では、ZrCl4、GeI4を促進材として調整した複合炭化物と、原料をアントラセン、キサンチン、アクリジン、ジベンゾチオフェンとした炭化物の、熱処理温度、複合化ならびに原料の相違による潤滑性の相違を検討した。