レアメタル湿式製錬用剤の開発に関する研究
-アルキル置換N-フェニルヒドロキシルアミンによる2価金属イオンの溶媒抽出-

問合わせ ひとつ戻る DB入口へ トップページへ PDF(イメージ)を見る

中川孝一/ 緒方敏夫/ 原口謙策
1991年3月 北海道工業開発試験所報告 53,13-17

 前章においては合成した新規抽出剤N-フェニルヒドロキシルアミン(R-PHA)の水〜四塩化炭素間の分配平衡を調べ,酸解離定数,Kaおよび分配定数,Kdを求めた。 また,これら定数とR-PHAの置換基との関係についても明らかにした。 本章ではこれらR-PHAのレアメタル抽出分離剤としての有用性を調べるために,まず,N-オクタノイル-N-フェニルヒドロキシルアミン(C8-PHA)およびN-ヘキサノイル-N-フェニルヒドロキシルアミン(C6-PHA)による銅(II),ニッケル(II),コバルト(II),亜鉛(II)および鉛(II)の溶媒抽出について調べ,抽出錯体の組成,抽出定数を決定した。 また,種々のR-PHAを用いて,離分離レアメタルの抽出分離について検討することとした。