レアメタル湿式製錬用剤の開発に関する研究
-N-アルキルカルボニル-N-フェニルヒドリキシルアミンの水相〜四塩化炭素相間の分配平衡-
中川孝一/ 緒方敏夫/ 原口謙策
1991年3月 北海道工業開発試験所報告 53,10-12
第3章では20種余りのN-アルキルカルボニル-N-フェニルヒドロキシルアミン(R-PHA)を新規に合成した。
それらはまた,レアメタルの抽出分離剤として有用である可能性が示された。
そこで本章では,これらのR-PHA類の抽出剤としての基本的な性質であり,各種レアメタルの抽出分離剤としての評価に必要な,酸解離定数および水相と有機相間の分配定数を測定するとともにR-PHAの置換基の構造とこれらの定数との関係について考察することとした。