シュレッダーダストの処理法及び有効利用に関する研究
-シュレッダーダスト流動層ガス化試験装置による実験-

問合わせ ひとつ戻る DB入口へ トップページへ PDF(イメージ)を見る

出口明/ 新川一彦/ 細田英雄/ 武内洋
1991年3月 北海道工業開発試験所報告 52,26-32

 処理能力20kg/hの流動層方式の小型パイロットプラントを使ってシュレッダーダストを燃焼あるいはガス化することにより発生する塩化水素、二酸化硫黄(以下,HCl,SO2と記す)の濃度と燃焼あるいはガス化条件の関係について検討した。
 また,これらの有害なガスは石灰石の炉内投入による炉内同時吸収実験を行い,同時吸収のための最適操作条件について探索した。 また,炉内で除去しきれないHClは湿式の塩化水素除去装置により除去し,HClの低減化について検討も行った。
 ガス化実験ではシュレッダーダスト中のプラスチック,ゴムなどの有機成分を空気で部分燃焼ガス化させ,ガス化の最適操作条件の検討,および,生成ガスの成分分析を行った。
 ガス化炉が安定した操作条件で定常的に可燃性ガスを生成できることを確かめるため,流動ガス化の連続運転実験を行い,その操作性について検討した。
 さらに,生成した可燃性ガスをガスエンジン発電装置に導入し,発電機の駆動試験を試みた。