0.1ton/dayベンチスケール規模石炭液化反応器のガスホールドアップ
井戸川清/ 成田英夫/ 永石博志/ 小谷川毅/ 吉田諒一/ 福田隆至/ 吉田忠/ 横山慎一/ 山本光義/ 佐々木皇美/ 平間利昌/ 上田成/ 前河涌典
1991年3月 北海道工業開発試験所報告 51,15-22
0.1ton/dayベンチスケール規模石炭液化反応器のガスホールドアップを,差圧法によって測定した。
ガス密度は温度の増加とともに増加した。
液密度は温度の増加にともない滅少し,スラリー濃度の増加とともに増加した。
液相がクレオソート油またはアントラセン油の場合,ガスホールドアップは,温度に無関係で,ガス流速のみの関係で整理された。
また,太平洋炭-DAOスラリーH2系のガスホールドアップは,他の系に比べ,ガス流速が1cm・s-1以下の範囲ではかなり大きかった。
今後,液相成分の蒸発について考慮するとともに,圧力検知管の寸法および配置について検討する必要のあることがわかった。