廃プラスチックから高品位燃料油の製造技術

問合わせ ひとつ戻る DB入口へ トップページへ

斉藤喜代志
1990年11月 北海道通産情報 45(11),46-47

 最近の中東危機でガソリンや灯油などの石油製品が値上がりしており,過去の石油ショックと同じ傾向になっています。
 更には,地球温暖化,酸性雨,大気汚染など地球規模での環境間題の対応が強く訴えられており,あらゆる方面から検討が行われようとしています。
 使用済みプラスチックの処理も環境問題の一つにあてはまり,依然として未解決のままで,いかに処理するべきか,国内はもとより,世界的規模で関心が高まっています。 昭和57年以来,北開試では,プラスチック廃棄物の有効利用を目的として,熱分解によって燃料油を得る研究を行ってきた結果,ゼオライト触媒を用いた2段接触分解法により,高品位燃料油を収率よく得る技術開発に成功しましたので,その概要を紹介します。