泥炭からのエネルギー回収技術

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細田英雄
1990年3月 北海道工業開発試験所報告 50,70-77

 現在,石油の価格は低位に推移しているが,石油資源は有限であり,代替エネルギーの技術開発の必要性は変わっていない。 こういう背景の中で本研究は,北海道に多量に賦存する未利用の泥炭資源を有効利用することによリ,エネルギー源を確保しようとするものである。
 泥炭を燃料とする場合,採掘時の水分が約90%含まれているため,このままでは燃料としての価値は少ない。 そこで本報では泥炭の水分を50%以下に脱水後,使用済み動植物廃油を吸着させた油混合泥炭燃料(Peat Oil Mixture,POM)を製造した。 この燃料を燃焼した場合の燃焼特性また,ガス化特性および得られた低カロリーガス燃料とするガスエンジン発電機の運転状況について報告する。