英国及び西独における石炭液化技術開発の現状

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吉田忠
1990年3月 北海道工業開発試験所報告 50,16-29

 日,EC産業協力センターは,日本とEC諸国間の産業協力を一層深めることを目的とし,その事業の一つとして代替エネルギー関係者を招へいし,お互いの情報交換や共同研究等を通してエネルギーの開発研究の促進に寄与する制度を設けている。
 当所では,本招へい制度の下で昭和62年度に英国のBritish Coal Corporation(旧National Coal Board)のCoal Research Establishment(CRE)から「石炭液化ガス化複合プロセスに関する研究」についてDr.Derek G.Gavinを(公害資源研究所と共同招へい),平成元年度には西独のBergbau-Forschung GmbH(BF)から「石炭液化油の固液分離」に関してDr.Ingo Romeyを招へいする機会に恵まれ,それぞれ共同研究を行った。
 本報告は,招へい研究を通じて得られた知見に基づき現在英国,西独で開発研究されている石炭液化技術,特に液化プロセスに的を絞ってその概要と特徴を明らかにすることを目的としている。