木質系廃棄物のガス化とガス化発電の検討

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三浦正勝/ 新川一彦/ 鈴木智/ NISTメンバーズ
1989年9月 燃料協会誌 68(9),823-830

 著者らは,鋸屑やコプラミールなど南国産木質系廃棄物の水蒸気によるガス化実験を行い,生成ガス組成やその発熱量を概観するとともに,空気をガス化剤とする部分燃焼法による連続ガス化実験を行い,生成ガス利用法について検討を行った。 木質系物質のガス化については多くの報告,国内外の調査研究の文献リスト報告がある。 これらの多くは,メタノール合成等による燃料油の製造,発熱量が約2,500kcal/Nm3以上のガス製造,あるいは高温の生成ガスをそのまま利用するものなどである。 著者らは,ベンチスケール規撲の流動層装置で南国産の木質系廃棄物を連続ガス化した結果,部分燃焼法による生成ガスは発熱量が低カロリーではあるが,加圧供給によってガスエンジンを起動させることが可能であり,その駆動力によって発電し地域的なエネルギーとして使用できる可能性を認めたので報告する。