高温燃焼触媒の開発

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奥谷猛
1989年6月 北海道通産情報 44(6),42-44

 火炎燃焼にかわる方法として,固体触媒上で可燃ガスと空気中の酸素と接触させることにより生じる酸化反応により,熱エネルギーを発生させる方法がある。 この方法は,触媒燃焼と言われ,触媒上での酸化反応の制御が容易で,1500℃以下に制御でき,炭化水素,COは完全に燃焼し,かつ,NOxを含まないクリーンな燃焼ガスを得ることができる。 現在,触媒燃焼は,1000℃以下の温度で自動車排ガス処理,悪臭除去等に利用されている。 1000℃以上で有効な実用触媒がないのは,高温で触媒活性成分,担体がそれぞれシンタリング(焼結)される結果おこる表面積の減少により触媒活性が失われるためである。