分析法の迅速化の研究

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中小企業団「先端工業技術応用要覧」(s59〜60年度)抜刷
1989年3月 北海道工業開発試験所技術資料 12,178-179

1. この研究は、金属イオン種間に存在する化学反応速度の差を利用して短時間に重金属を定量する方法について検討し、環境保全対策上対象となる重金属の新分析法の開発、感度改良、本計測法についての基礎理論の確立、可搬型分析装置の試作、現場試験等、新しい計測法の実用化を行なった。 その結果、環境分析における重金属の分析の迅速化をはかり、併せてこの原理を応用した可搬型分析器の開発によって従来困難とされていた現場測定を可能とした。
2. これまで長時間を要する化学分析法、あるいは分析精度(特に微量成分)について問題のある螢光X線分析法に代わる主としてけい酸塩化合物を主成分とする試料の迅速分析法について、検討を行った。 本研究は、テフロン製密閉分解容器を用いる酸分解法、並びに高周波プラヅマ発光分光分析装置(ICP)を用い、石炭灰、カオリン、ベントナイト、滑石、触媒用硫化鉄鉱石等の主成分、微量成分16元素を迅速に分析する方法について検討したものである。