ごみ質の分析技術

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中小企業団「先端工業技術応用要覧」(s59〜60年度)抜刷
1989年3月 北海道工業開発試験所技術資料 12,126-127

 当社では、数年以前から、道内の各自治体より都市ごみの分析調査を依頼されてきた。 これらの調査の目的は、主として新規に焼却炉を建設するための基礎資料とするものである。
 都市ごみの分析は、三成分分析、すなわち、可燃分、水分、不燃分の値を出し、それからごみの発熱量を推定するのが一般的である。
 発熱量は、ボンブカロリーメーターで直接測定することが最善であるが、実際問題として技術的に困難な点が多い。 従って、前述のような計算を行うのであるが、その内容には不確定な要素が多い。 とくに、プラスチック類が多量含まれてくると一層困難となる。 よって、厚生省で示された推算式のほか、多数の式が提出されており、いづれを採ってよいか判断がつかなかった。
 幸い、北開試で、その点の研究が行われていることを知ったのでご指導を仰いだ次第である。
 上川郡下川町及び南部後志地区の都市ごみについて、ごみピットから100kg採取し、充分混合のうえ6kgの試料を得ることとした。 これを数回にわたり、北開試の指導によって上記三成分分析を行うと同時に、ボンブカロリーメーターにより発熱量(He)を測定した。