有機物中の酸素の定量

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中小企業団「先端工業技術応用要覧」(s59〜60年度)抜刷
1989年3月 北海道工業開発試験所技術資料 12,122-123

 酸素の定量法は、当所において開設以来実施してきた石炭の高度利用、特に石炭の水素化分解反応(石炭液化)において石炭中の有機性酸素は所要水素量および反応生成物の分布を支配する大きな因子と考えられる点で重要である。 ここでは、高精度の有機物中酸素の定量分析法の確立とそれを利用した石炭中の酸素の定量を行った。 すなわち、酸素プラズマによる低温灰化法で、石炭から鉱物質を変質させずに分離し、このなかに含まれる無機酸素と石炭の全酸素量とから、石炭中の有機酸素を定量する方法を検討したものである。