水産加工排水の水質分析

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中小企業団「先端工業技術応用要覧」(s59〜60年度)抜刷
1989年3月 北海道工業開発試験所技術資料 12,78-79

 当社では、工場排水が下水道に接続している為に、工場排水の水質から、処理方法は薬品凝集加圧浮上法を採用している。 しかしながら、処理施設が正常に稼働しているにもかかわらず、処理水の水質が大きく変動し、12回に1回位は下水道基準すれすれに達することもあり、北海道工業開発試験所式クーロメーターによる水産加工排水のBOD自動測定法及び解析方法について指導を受けた。
 前述の指導の結果、時間帯により工業排水のBODが非常に大きく変動し、原水調整槽の水位が低い為、一日の水質を平均化するバッファーの作用を十分果していなかった。 又、原水調整槽でのブローが、一晩で多少BOD処理をしていることも判明した。 従って、原水調整槽の水位を高くして、バッファーの作用を上げたことと、回収したフロックを貯留槽の容量の関係から、多少、原水調整槽にかえしていたものを、やめてから、極端に高く出るBODがなくなり、低めに安定してきた。