Ti-Ni合金化のための自己発熱溶融条件とその特性

問合わせ ひとつ戻る DB入口へ トップページへ

鈴木良和/ 下川勝義/ 鵜沼英郎
1989年8月 粉体および粉末治金 36,707-711

 Ni-Ti圧粉体の自然着火による発熱溶融反応は、合金化が瞬時に進行し、且つ不純物の浄化作用を伴う。 従って製造工程の省略と品質管理が容易となり、合金製造法の省エネ技術として、自己発熱反応の利用が期待される。
 著者らはこれまでNi-Ti圧粉体の自己発熱溶融現象として、発熱反応の誘起過程で示す脱ガスが自然着火に関係していることについて検討してきた。
 本研究では、Ni-Ti系の発熱溶融反応における加熱速度と減圧による効果について調べ、加熱から溶融に至るまでの適性条件とこれに伴う多孔質化現象について検討し、その条件範囲を明らかにした。 さらに、ここで得られたTi-Ni合金の機械的物性の試験結果を、市販材との比較で報告する。