バイオマスの熱分解と木酢液の利用
三浦正勝
1988年10月 北海道通産情報 43(10),33-34
石油情勢の悪化を契機に石油資源の節約,省エネルギーなどが世界的な課題となり,各種廃棄物のうち再資源化できるものは回収して利用することが検討されています。
通産省では,我国の資源の大部分が海外に依存していることから,廃棄物を再資源化する研究を積極的に進め,大型プロジェクトでの研究を行って一部の産業廃棄物に関しては,既にその技術が確立され有効利用されているものも少なくありません。
当所においても,その一環としてプラスチックやセルロース系廃棄物などの資源化研究を行い多くの成果をあげています。
プラスチックからの油分の回収については,既にこの欄で紹介されていますので,今回はセルロース系廃棄物を含めたバイオマスの有効利用について,その一部を紹介します。