オゾン処理特集-核酸との反応-

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石崎紘三/ 神力就子
1987年5月 工業用水 344,83-90

 核酸は遺伝情報を担う物質であり,細胞の基本的な構成成分である。 核酸はRNAとDNAに大別される。 いずれも塩基,糖,リン酸から成るヌクレオチドを基本単位として、各ヌクレオチド間がリン酸ジエステル結合で結ばれて重合した鎖状高分子である。
 水処理におけるオゾン利用に対する関心が高まるにつれて,オゾンによる殺菌機構やウイルス不活性化機構の研究も行われるようになり,核酸とオゾンの反応も殺菌または不活性化との関連において検討されている。