石炭液化残渣とガス化灰とによるハイブリッド粒子のガス化

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田崎米四郎/ 千葉繁生/ 弓山翆/ 武田詔平/ 本間専治/ 北野邦尋/ 河端淳一
1987年9月 化学工学論文集 13,706-709

 石炭液化に必要な水素は石炭のガス化により製造することが検討されており,具体的方法も提案されているが石炭利用技術のガス化,液化を一つのクローズドシステムとして位置付け,全体として炭素転換率を高くしようとする試みはなされていない. 著者らは以上の観点から実験を重ね,石炭液化残渣とガス化灰とを混合するとハンドリングが容易で流動化可能なハイブリッド粒子となることを見いだした. 本研究では,このハイブリッド粒子を常圧の流動層により酸素と水蒸気でガス化し,生成ガス組成および炭素転換率等に及ぼすガス化温度,ガス化剤の酸素濃度の影響を調べた.