廃自動車シュレッダーダストのガス化・発電システムの開発

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出口明
1987年9月 北海道通産情報 42(9),46-47

 わが国のモータリゼーションは昭和40年代に入って急激に高まり,自動車の保有台数は昭和43年には1,300万台であったものが昭和60年度には約3.5倍の4,500万台に達しています。 一方,これらの保有台数の増加にともなって廃車台数も増加し,昭和60年には400万台の廃車が発生しております。 自動車の耐用年数は約8年といわれているため,現在稼動中の車も確実にスクラップとなります。
 廃車の処理については,いわゆる「廃車公害」が生じないように環境保全のための公害防止,また,資源リサイクルの観点から適正な処理対策が課題となっています。 近年におけるわが国の廃車処理はシュレッダーマシンという機械の導入により大量破砕する大規模な廃車処理が行われております。 このシュレッダーという機械は廃車のエンジン,タイヤ,車軸類の足廻り及びバッテリー,ラジエータ類を取り外した車体を丸ごとこの機械に投入して破砕するものです。