含油スラッジ廃棄物の資源化および無公害処理技術に関する研究
-第7章 含油スラッジ廃棄物処理のトータルシステムとコスト試算-

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平間利昌/ 出口明/ 細田英雄/ 三浦正勝/ 武内洋/ 鈴木智
1987年10月 北海道工業開発試験所報告 43,42-47

 前章までは,含油スラッジを熱分解して油分を回収するプロセス,ならびに無公害燃焼して熱回収するプロセスのそれぞれについての研究成果を述べてきた。 2つのプロセスのうち燃焼・熱回収プロセスでは,排ガスも燃焼灰も無害化されるので独立したプロセスとして設置できる。 しかし,熱分解・油分回収プロセスでは,ガスと残渣の両者とも有機分を含んだまま排出され,特にガスには硫化水素などの硫黄化合物を高濃度に含んでおり,また,発熱量も500kcal/Nm3程度と決して少なくない。 したがって,これら排出物を無害化処理しつつエネルギー回収をする必要がある。 そこで本研究では,上記2つのプロセスを組み合わせて熱分解プロセスからの排ガスと残渣を無公害化処理するトータルシステムを構成することが望ましいと考えた。 本章では、このトータルシステムの基本構想ならびに総合運転試験結果について述べ,さらに前章までの結果を参照しつつ,本研究にもとづく含油スラッジ廃棄物処理のコスト試算を行う。