マレーシアにおける木質系エネルギーに関する研究活動

問合わせ ひとつ戻る データベース入り口に戻る PDF(イメージ)を見る

Kong,H.W.
1987年2月 北海道工業開発試験所技術資料 11,2,5-5

 木質系廃棄物の利用技術は,マレーシア森林研究所(Forest Research Institute Malaysia,以下FRIMと略記)において将来性のある研究分野の一つと考えられている。 この研究の目的は,林地残材や工場廃材などの廃棄物を経済的に利用する新しい技術を開発することである。 このようなセルロース系の原料は,各々の構成成分が異なった性質を有するために,いろいろ難しい問題がある。 さらに大きさも一様でない上に,バルキーでかつ付加価値の低いものを長距離にわたり運搬することが非経済的であるという欠点もある。 既存の製材工場では,この廃材を経済的に利用するまでにはいたっておらず,新しい技術開発が期待されている。 これらの廃材をエネルギーの原料として供給するという考えが一つの解決策であろう。