含油スラッジ廃棄物の資源化および無公害処理技術に関する研究
鈴木智/ 平間利昌/ 出口明/ 細田英雄/ 三浦正勝/ 武内洋
1986年8月 昭和60年度公害特別研究報告集 72,1-14
本研究は,タンク底やタンカーの含油スラッジから有用成分と熱エネルギーを回収する無公害型のプロセス・システムを開発することを目的としている。
すなわち,含油率が高いスラッジはこれを熱分解して油分を回収する。
一方,含油率が低い劣質なスラッジおよび熱分解残渣は流動燃焼法によって無公害燃焼して熱エネルギーを回収する。
この回収熱を熱分解用あるいは備蓄基地用等の熱源として利用する。
このような,熱分解・油分回収プロセスと無公害燃焼・熱回収プロセスを組み合わせた総合的な含油スラッジ処理システムを確立することが最終目標である。