四塩化ケイ素から高純度超微粒子セラミックス原料の製造

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奥谷猛
1986年2月 北海道通産情報 41(2),54-56

 農産廃棄物のもみがらを燃焼させた場合,約20%の灰が得られ,その灰の約97%はシリカである。 このシリカを,ファインセラミックス,エレクトロニクス,光通信分野などの先端産業分野の原料とするために,もみがらを適切に処理し,これを塩素化することにより四塩化ケイ素を製造する研究について紹介した。 このような,農産廃棄物であるもみがらを利用し,先端産業分野の原料に供する場合の北海道の優位性について述べ,北海道における工業の振興の潜在的な可能性について述べた。 今回は,四塩化ケイ素を出発原料とする。 21世紀に向けて大きな成長が予想されるケイ素系ファインセラミックスの製造について述べる。