石炭チャーの炭酸ガスによるガス化反応速度に及ぼす炭種の影響

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武田詔平/ 北野邦尋/ 窪田純一/ 河端淳一/ 佐藤春三/ Shi Rong Wei(石栄火韋)/ 千葉忠俊
1985年6月 燃料協会誌 64(6),409-418

 石炭ガス化反応装置内で超こる化学反応は,(1)ガス化反応のための熱を供給する石炭の燃焼反応,(2)石炭の脱揮発によるチャー生成反応および(3)チャーと炭酸ガス,水素,水蒸気などのガスとの反応である。 (1)および(2)の反応では,反応物が広い化学組成分布をもつ石炭であるから,炭種の影響を受けるのは当然としても,(3)の反応では反応物が有機質分のほとんどが炭素であるチャーであるにもかかわらず,原料炭種によって異なることは化学的側面からだけでは理解し難いことである。 しかしながら,これまでの研究をみても,この点に関してはガス化反応速度と原料炭の固定炭素率,揮発分,燃料比,生成チャー表面積などとの相関が経験的に求められているだけで,理解は深められていない。