高圧気泡塔における気泡特性に及ぼす流体物性の影響
井戸川清/ 池田光二/ 福田隆至/ 諸岡成治
1985年7月 化学工学論文集 11,432-437
ガス分散器に多孔板を用いた気泡塔の気泡特性を電気探針法で測定した.
気相としては水素,ヘリウムまたは空気を,液相としては水,メタノール,エタノール,アセトンまたはアルコール水溶液をそれぞれ用いた.
ガスホールドアップおよび気泡頻度はガス密度,ガス流速の増加とともに増加した.
また,気泡径は圧力の増加とともに減少し,ガス流速が0.5〜5.0cm・s-1の範囲では,ガス流速の影響は顕著ではなかった.
気泡特性は液粘度が0.35〜3.0Pa・sの範囲では,液粘度に影響されなかった.
また,これらは,圧力が5MPaになると,表面張力の影響はほとんど認められなくなった.
また,気液の物性と操作条件の関数としてガスホールドアップと気泡径の実験式を得た。