空気-水系の高圧気泡塔における気泡の挙動
  
  
    井戸川清/ 池田光二/ 福田隆至/ 諸岡成治
    1985年5月 化学工学論文集 11,253-259
  
  
     直径5cmの気泡塔を用い,塔内圧力が15MPa,加圧条件下におけるガス流速が0.5〜5cm・s-1の範囲で,気泡の挙動を電気探針法で測定した.
    
 圧力の増加に伴い,ガスホールドアップと気泡頻度は増加するが,気泡径は減少した.
    また,圧力が5MPa以上となると気泡径の分布は狭くなり,ほぼ一様な大きさの気泡となった.
    
 気泡特性は常圧の場合,ガス分散器形式に大きく依存するが,圧力の増加とともに,その影響の度合は減少し,10MPa以上になると,気泡特性に及ぼすガス分散器形式の影響は認められなかった.
    気泡の形状は圧力によらず一定であった.