セラミックス被覆による金属表面の改質

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矢部勝昌
1985年11月 北海道通産情報 40(11),62-63

 金属は工作しやすく衝撃に強いので使いやすいと言う長所の半面,化学的に侵されやすく,熱的に弱くまた摩耗しやすいと言う欠点を持ち,これが材料としての限界を決めることになっています。 一方セラミックスは耐腐食性,耐熱性,耐摩耗性などの点では非常に優れています。 このため必要部分をセラミックスに置き換えていこうとする試みが種々なされています。 ところがセラミックスにも衝撃に弱い,工作性が悪いなどの欠点があり,これらを完全に克服するには今後多大の研究が必要です。 そこで金属の表面をセラミックスで覆って金属とセラミックスの両方の長所を生かそうとする考えが出されました。 この新しい考えは新しい被覆法の開発ともあいまって研究が盛んになってきています。
 この一文では最近発展の著しいセラミックス被覆方法とセラミックス被覆材料の例を示し,北開試で行なった研究の一端も紹介したいと思います。