メカトロ研究事始め

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佐山惣吾
1985年4月 北海道通産情報 40(5),48-49

 昭和57年,佐藤俊夫前北開試所長は空港自動除雪システムの研究プロジェクトを提唱しました。 これは昭和55年,北海道経済連合会が積雪寒冷地の海外国際空港に関する調査報告書を発行し,日頃北開試においてエレクトロニクスやメカトロの研究をスタートさせようと考えていた前所長の脳裏にひらめいたからでしょう。 この空港滑走路の除雪システムの開発研究は,昭和58年札幌通産局が作成した北海道地域技術振興計画の中で,地域において開発のすべき27課題中の一つとして挙げられました。 また,同年北開試が発行した「北海道における地域ニーズ調査報告書」の中にも雪氷センサーの開発と除雪の自動化システムの研究が当面の研究課題9テーマの一つに位置付けられました。 それが発展し,現在,先導的一般地域技術研究開発(地域ミニプロ)“中型除雪機の自動化に関する研究”が昭和59年度より始まり,また一方“自動除雪システム研究委員会”が昭和60年1月25日組織され産学官の研究交流が進められることになりました。 それらの経緯について述べることにしましょう。