石炭灰の燃焼過程における残渣の活性化処理技術に関する研究
-3.1 フライアッシュの発泡化試験-

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鶴江孝/ 佐山惣吾/ 鈴木良和
1985年12月 北海道工業開発試験所報告 37,40-48

 本報告は石炭灰から発泡体を製造することによって石炭灰の有効利用に寄与しようとするものである。 発泡ガラスについては多くの研究が行われ,実用化されているものも多い。 関らはシラス(九州産火山灰)の発泡化について,シラス-ガラス-水ガラスを基本成分として焼成すると発泡し,さらにリン酸塩(Na2HPO4・12H2O,BPO4,(NH4)2HPO4等)が気泡の微細化,かさ密度の低下に対して有効であり,カーボンブラックも同様の効果があることを報告している。
 石炭灰(フライアッシュ)の化学組成はシラスと比較的類似しているので,本研究はシラス-ガラス-水ガラスの研究を参考にして,フライアッシュ-ガラス-水ガラスによる発泡実験を行った。