石炭灰の燃焼過程における残渣の活性化処理技術に関する研究
-2.1 石炭のガス化プロセスにおける珪酸カリ肥料の製造-

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武田詔平/ 鵜沼英郎/ 佐山惣吾/ 伊藤三郎
1985年12月 北海道工業開発試験所報告 37,26-29

 火力発電所より排出された石炭灰にカリ塩を添加,造粒,焼成し,ク溶性の珪酸カリ肥料を製造する方法は一応確立され,大量とは言えないが,商業化されている。
 本研究は一旦冷却し,不活性化した灰を対象とする現肥料製造法のコスト高を解消することを目的に,石炭ガス化プロセス中にカリ塩を添加することにより生成する石炭灰を直接ク溶性珪酸カリ肥料として取り出し得る可能性があること,さらに添加したカリウム塩は石炭のガス化効率を高めるため,石炭ガス化プロセスにとっても利点があるという発想に基づき研究を開始した。