石炭灰の燃焼過程における残渣の活性化処理技術に関する研究
-1.5 石炭灰の高温反応についての研究-

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鈴木良和/ 鶴江孝/ 山田勝利/ 武田詔平/ 鵜沼英郎/ 佐山惣吾/ 伊藤三郎/ 山元正継
1985年12月 北海道工業開発試験所報告 37,20-25

 石炭灰には,シリカとアルミナで約75%前後のほか,鉄,カルシウム,マグネシウム,アルカリ金属の酸化物が数%オーダーで含まれている。 このような組成の物質を珪酸カリ肥料,あるいは溶融して建材,土木材料として有効な材料に改質するためには,添加剤を加えて加熱処理する必要があり,それ故高温におけるこれらの化学的性質を把握しなければならない。
 本研究は,現在稼働中の火力発電所から排出されている石炭灰,ならびにこの灰に加熱処理を加えた物質について,光学(偏光)顕微鏡で観察し,さらに微少領域の分析をX線マイクロアナライザー(EPMA)とオージェ走査顕微鏡(SAM)を用いて行い,石炭灰の性質とともに高温における灰の処理条件を探索し,石炭灰の有効利用のための処理方法について指針を得たものである。