石炭灰の燃焼過程における残渣の活性化処理技術に関する研究
-1.1 高周波プラズマ分析装置を用いる石炭灰の迅速分析法-

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伊藤三郎/ 桶屋光雄
1985年12月 北海道工業開発試験所報告 37,3-5

 石炭灰の研究を円滑に進捗させるためには,最も基本となるデータである化学組成を与える石炭灰ならびに改質した石炭灰の迅速な化学分析法の確立を要する。 本研究においては高周波誘導結合プラズマ発光分光分析装置を用いる主成分と微量成分の多成分同時迅速分析法の確立をはかった。
 石炭灰のような珪酸塩化合物は従来の化学分析法で分析を行う場合,主成分のみを対象としても時間と熟練を要し,各種の石炭灰及び処理を加えた石炭灰の化学組成を迅速に知ることは難しい。
 そこで,分析濃度範囲が広くかつ多成分の同時定量が可能な高周波誘導結合プラズマ発光分光分析装置(以下ICPと略記)を用いる石炭灰系珪酸塩化合物の迅速分析法を確立させることを目的に以下の研究を行なった。