南国農産廃棄物カサーバ・バガスのガス化

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三浦正勝/ 新川一彦/ 西崎寛樹/ Arida,V.P./ NISTメンバーズ
1985年3月 北海道工業開発試験所報告 35,37-43

 石油危機・省エネルギー,資源節約のため再生産が可能な植物資源や廃棄物をエネルギー変換し,有効利用することは世界的な研究課題の一つでもある。 現在,著者たちは国際研究協力事業の一環として,都市および産業廃棄物の熱分解による資源化についてフィリピン国と研究を行っており,現地のセルロース系産業廃棄物であるCassava Bagasseの水蒸気によるガス化実験(545〜920℃)を行った。 その結果,得たガス収量はガス化温度によって異なるが原料1g当り0.2〜1lであった。 生成ガスはCH4,CO,H2などの可燃性ガスを60%以上含み,点火による燃焼テストは良好で,家庭用ガス燃料として十分利用できると考えられる。