フィリピン産樹木および林産廃棄物を原料とする活性炭の製造(第1報)流動化法による破砕活性炭

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石橋一二/ 新川一彦/ 野田良男/ 細田英雄/ 池畑昭
1985年3月 北海道工業開発試験所報告 35,6-14

 熱帯産樹木および林産廃棄物の付加価値利用を計る目的で,フィリピン産樹木9種類およびココナッツ廃棄物(Coir-Dust)を対象に,流動化法による粉末活性炭の製造法および生成活性炭の性能について基礎的検討を行った。 粉砕乾燥した試料(粒径0.2〜2mm)を連続流動炭化炉で炭化し,次いで2種類の回分型流動賦活炉で水蒸気賦活を行い,各工程における温度,反応時間,生成物の収率および生成物の性能を調べ,最適製造条件を求めた。 全試料は420〜430℃で炭化が進行し,収率10〜36%を得,また賦活温度760〜850℃,収率約30%(炭化物比)での得られた賦活物が最大性能値を示し,内部表面積1000〜1500m2/g,メチレンブルー吸着量200〜370mg/g,ヨウ素吸着量900〜1200mg/gであった。