石炭の流動燃焼特性におよぼす炭種と燃焼方式の影響
武内洋/ 出口明/ 細田英雄/ 平間利昌/ 堀尾正靱
1984年6月 燃料協会誌 63(6),413-418
一般炭の需要増大を輪入炭によって補わなければならないわが国にとって,炭種による燃焼特性の相違を把握することは重要である。
流動燃焼法は従来の燃焼法と比べて,より幅広い炭種に適合できることが大きな特長のひとつといわれているが,炭種と燃焼特性との関連についての系統的な研究が少ないのが実状である。
本研究は,流動燃焼における炭種と燃焼方式の影響を総合的に評価することを目的としたものである。
今回は,ベンチスケールプラントを使って,4穂類の石炭を3つの異なった方式で燃焼し,燃焼効率およびCOとNOxの発生量を測定した結果について報告する。
1炭種については,微粒径成分を取り除いた場合の影響についても検討した。